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新学期の授業-1"The American Presidency"

この一年はほぼ自由に科目を選択できることもあり、せっかくなので一科目ずつ少し詳しくご紹介しましょう。

それにしても教科書が高い。本だけで25冊(7万円)にドッジファイル4冊分(学校がコピーしているマテリアル)で、計十数万円!というか、3ヶ月でこんなに読める訳がない=ほとんど置物になってしまうのではないかと戦々恐々です・・

とりあえず気を取り直して、今学期のキーワードは「リーダーシップ」と「歴史」です。世界のリーダーといえば米国大統領、ということで第一弾は"The American Presidency"です。

まず、コース概要ですが「このコースは米国大統領のリーダーシップの発展と実践を分析するとともに、近代大統領制の展開、大統領選出プロセス、機構としての大統領制について考察する。また、大統領の意思決定方法について吟味し、大統領とその他の主要な政府機構・利益団体・プレス・世論との関係について検討を加える」となっています。

さらにこのコースの特徴として、ハーバードの学部(ヤード)で行われ、学部生・政治学部の大学院生とともに学ぶことができる点が挙げられます。

教授は、Roger B. Porter。彼は学界・ビジネス界・政界を渡り歩くまさに「Revolving Door」を行き来した典型例であり、その経歴も非常に興味深いものがあります。フォード・レーガン・ブッシュ(父)時代にホワイトハウスで勤務し、ブッシュ(父)政権時には経済関係の大統領補佐官として活躍しました。彼の豊富な政治経験とユーモアを交えた授業の語り口には非常に引き付けられました。

私の授業を取った誰かが大統領になること、またはoval office(大統領執務室)で働くこと、これが目的だ。残念ながらまだ誰も大統領にはなっていない。しかし、ほとんど大統領となった生徒はいた-彼は大統領になったという人もいるが-アルゴアだ。仮に大統領にならないとしても、このクラスでpolitical leadershipというものをしっかり学んでもらいたい。
私は野球が大好きだが、たまたまAir Force1で56試合連続安打という不滅の記録を打ち立てた偉大な野球選手、ジョーと乗り合わせたことがあった。私は「野球を続けていてふと疲れを感じることはありませんか」と尋ねた。彼はこう答えた。「今日来ているお客さんの中にはもう二度と会えない人もいる。彼らにとっては今日の私の姿だけが心に残ることになる。だからどの試合でもベストを尽くさなければいけないんだ」と。
このコースも同じだ。君らがここで私の授業を取るのは人生一度きりだ。だから是非このクラスでベストを尽くしてほしい。
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プロフィール

山崎 貴弘
山崎貴弘(やまさき たかひろ)
MPI(Management Policy Institute)フェロー。2002年京都大学法学部卒業。現在、ハーバード大学Kennedy School of Government、MPP(Master in Public Policy)プログラム在籍中。Ezra Vogel教授の元で開催されるハーバード松下村塾幹事(2007年度)。
MPI:http://www.mpi-net.org/

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