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アメリカと非アメリカの溝

ケネディスクールにいると「あのクラスはinternational perspectiveが少ない」「もっとinternationalなcaseを扱うべきだ」という非アメリカ人(international students)の不満をよく聞きます。

私もマイノリティとしてその気持ちもわからないではありません。また、色々なことが「世界の例外」であるアメリカ人にとって他の国で何が起きているのかを知ることは、彼らにとっても大きな気づきのチャンスであろうことは間違いありません。例えば、イラク戦争の話をするときに、中東出身の学生ががいれば議論が深まることも事実でしょう。医療制度の話をするときに、世界一の長寿国日本の話をしてもよいでしょう。

しかし、これも度が過ぎると考え物です。特に「俺の国では」と発言する人の多くが、ただ自分の国のことを言いたいだけで時にアメリカ人がからみれば「おいおい、二言目にはinternationalかよ。もううんざりだ。ここはアメリカだぞ?」ということにもなりかねません。日本人の僕からみてもそれって何の関係があるの?というコメントもしばしば。

深層意識はどうであれ、公には人種や国籍に基づく差別的な発言に対して非常に厳しい態度を取る国(でかつかなり教育を受けている層)なので、表向きアメリカ人から実際にそのような発言を聞く機会はありませんが、突っ込んで話してみると彼らの内面には実は「うざい」という感情があることもわかります。

まあ、日本の大学で「ドイツではこうなんです。~~」と関係ないことをダラダラ話す人がいたら、何なんだと思う人もいるでしょう。それと同じことです。

ということで、単なるお国自慢や紹介ではなく、アメリカ人にとって学びの多い国際比較を提供する、というのが他の国から来た生徒に期待されている役割なんでしょう。

ちょうど去年の今頃も「スプリングエクササイズ」で非アメリカ人が「こんなドメスティックな話題やってられるか!」と切れていたのを思い出しました(今年参加する日本人後輩は3人ですが、是非頑張ってください)。

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プロフィール

山崎 貴弘
山崎貴弘(やまさき たかひろ)
MPI(Management Policy Institute)フェロー。2002年京都大学法学部卒業。現在、ハーバード大学Kennedy School of Government、MPP(Master in Public Policy)プログラム在籍中。Ezra Vogel教授の元で開催されるハーバード松下村塾幹事(2007年度)。
MPI:http://www.mpi-net.org/

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