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HARVARD SQUARE REVIEW + hitomedia™







世界の知をサーフィンする

これがハーバードコミュニティに属する最大のメリットの一つだと思います。ここに集まってくる人々、授業、本や資料といったリソースが使えるということはやっぱり贅沢なことなんでしょうね。

先日も嫁さんが中国人の友人を連れてきたのですが、これも恐るべし夫婦。語学学校で知り合ったと言っていたので軽い感じで会ってみたら、

「高校までは北京だったけど、今はハーバードで数学を専攻しているの。将来は博士課程か医者がいいかなと思ってるわ。やっぱりメディカルスクールかなあ」という学部生の女の子と「僕も高校までは中国でしたけど、その後ハーバードで学部時代を過ごし、そのままメディカルスクールに入りました。将来は基礎研究の科学者をやろうと思ってます」というありえないくらいの高学歴カップル。メディカルスクールは日本でいうところの医学部であり、アメリカでもかなりの難関です。彼らの話によると13倍の倍率とか。

彼らの自説では、アメリカの医療制度は全く機能しておらず、イギリスと日本の医療制度が素晴らしい、という事でした。確かに日本は寿命は世界一だけど、それは医療制度のおかげなのか疑問も残るところですが(ある程度医療制度ができてしまった後は食生活や人と人とのつながりなど別の要素が重要、というのが私の仮説です)、色々気づきがありました。

卒業するときの引越しは是非手伝うから連絡してね、とありがたいオファーもあったのですが、あんたたちは英語障害に陥っている私のことなど忘れて世界のためにしっかり勉強してください

また、夕方には半導体関連のお仕事をやっておられて今MITに在籍している日本人の方とお茶する機会もあり、チンプンカンプンながらも世界の半導体市場や日本の立ち位置など興味お話をいただきました。


もちろん人のリソースだけではなく、開講されている授業の資料や指定されているテキストを見るだけでも世界(アメリカ)の関心がどこに向いているかがわかります。もちろん、語学や時間上の制約もあり、中々思うような科目をすべて取れる訳ではありません。

そこで私が行っている一つのやり方が「興味はあるけど取れなかった授業のシラバスや宿題、それにテキストを入手する」というもの。かなりテキストを買ったのでこれまでの出費はかなりの額になってしまいましたが、世界の知へのアクセスと思えば安いものです(嫁さんからはこんな大量のファイルをどうやって日本に送るのか!とか日本のウサギ小屋には置き場所がない!などと突っ込まれておりますが・・)。

さらにOECDやICPPといった国際機関、それにInternational Affairsといった雑誌類であれば大抵は無料でダウンロード可能なのです。高い授業料を考えれば当然かもしれませんが、自分の興味のある検索用語を入れるだけでその関連分野の一流論文がいながらにして手に入る。これはアカデミアの人間ではなくても垂涎モノです。これはしっかり元を取って帰国したいものです。

え、総額10万も20万も払って買い込んだ山のようなテキスト(もちろん英語・・)をいつ読み込むかって?まだ余命は50年以上ありそうですから、老後の楽しみということで。。

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プロフィール

山崎 貴弘
山崎貴弘(やまさき たかひろ)
MPI(Management Policy Institute)フェロー。2002年京都大学法学部卒業。現在、ハーバード大学Kennedy School of Government、MPP(Master in Public Policy)プログラム在籍中。Ezra Vogel教授の元で開催されるハーバード松下村塾幹事(2007年度)。
MPI:http://www.mpi-net.org/

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