このページの先頭

HARVARD SQUARE REVIEW + hitomedia™





石川 善樹(いしかわ よしき)

「ハーバードから見える景色~Standing on the shoulders of giants~」



ふられました。

”好きになるのは簡単なのに、輝き持続するのは・・・ららら♪”


そんな歌がはやったのは、もう10年以上も前のことだろうか。当時中学生の私は、「ほう、そんなもんか」とまるで他人事であったが、最近になってヒシヒシとこの歌のメッセージが心に染みる。


”ずっとずっと一緒にいようね”と誓ったのに、そうはいかないのが人生の妙。悲しくて、涙が風に洗われる。今となっては、下らないことで笑い合えたあの頃が、ただただ懐かしい。


「絶対きれいになって、あいつを見返してやる!」


そう心に誓う、ボストンの春。


******


アメリカに来た当初。あの子を見かけて、いっぺんに夢中になった。雨の日も雪の日も、あの子の元に足繁く通った。


夢中だった。


今思えば、あまりに周りが見えていなかったのかもしれない。ただもうあの子のことが好きで好きで大好きで。授業中も、はっと気づくとノートには、あの子の名前を書き連ねている自分。


今日も、レポート作成のため、図書館に向かう途中あの子の元に向かった。いつもは笑顔で迎えてくれるあの子の態度が、いつもと違っていた。


こわばった表情。あびせかけられる罵声。するどい視線。


私は、恋の終わりを実感した。。。


******


ダンキンドーナッツ。


私が夢中になったあの子の名前だ。日本にいた頃はドーナツなんて見向きもしなかったが、アメリカに来て味覚が変わったのか、あの甘ったるいドーナッツと、温かいコーヒーの組み合わせにあっという間に恋に落ちた。


それから一年半。私の一方的な片思いは、今日終わりを告げられた。


実は今日、先ほど書いたが図書館に向かう途中、ダンキンドーナッツに立ち寄った。そこで、ちょっとしたトラブルに出会った。


注文を終え、店員がコーヒーを淹れてくれている間に財布からお金を出し、カウンターの上に置いておいたのだが、コーヒーを持ってきた店員はそれを見るなり、こう切り出した。


「あんた、このお金、チップの箱からとったんじゃないの?」


過去に、そういうトラブルがあったのだろう。周りに他の客も見当たらず、私が払ったとは誰も証明してくれない。


「いやいやいや、これ自分で払いましたよ」
「へー、そう。私、ほんの一分前まで、もっとチップの箱にお金が入っていたと思ったわ。じゃあ、今はどうして減っているのかしら?」
「そんなの知らないよ。俺は確かに、自分で払ったよ!」


そんな口論の末、「そんなこというんなら、もう知らないんだから」と、私は店を飛び出した。もう、ダンキンドーナッツに行くことはないだろうと、心に誓いながら。


さよなら、ダンキンドーナッツ。今まで夢をありがとう(笑)

はてなブックマーク Yahoo!ブックマーク del.icio.usブックマーク Livedoorクリップ Buzzurlブックマーク Bloglines Choixブックマーク

コメントの投稿

コメント投稿フォーム

トラックバック

この記事に対するトラックバックURL:
http://mt.hsr.hitomedia.jp/mt-tb.cgi/260

プロフィール

ハーバードブロガー:石川 善樹
石川善樹(いしかわ よしき)
1981年、広島生まれ。小学生の頃、野口英世の伝記に感銘を受け、「世界の健康のため、私が出来ることは何だろうか」と人生の命題に出会う。医学部健康科学科を卒業後、ヘルスケア系コンサルティング会社に勤務。同時に、友人とUnited Flowersを立ち上げる。現在は、ハーバード公衆衛生大学院(Health Policy and Management専攻)に在籍。趣味はラクロス。

ハーバードブロガー


月別アーカイブ


カテゴリー


外部ブロガー

RSS